べっぴんさん

顔立ちについて。

この数ヶ月で、自分の顔立ちがひとを不快にさせる類いのものではない、ということを知りました。

鏡を見てもいつまでも幼い顔が映って、化粧だってどう派手にしたらいいか分からない。それでナチュラルメイクという名の薄化粧をずっとしています。

わたしの顔は、「きれい」「かわいい」「美人」のどれにも当てはまらないと、自分では思っています。自分は果たして何系なのか。

あるとき、親戚の叔父さんが母に言ったそうです。「○○もべっぴんさんになったね」と。


これを伝え聞いて、すごくうれしくてこそばゆい気持になりました。
「べっぴんさん」
この言葉は、すごくしっくりと、喜びとともにわたしの身体に沁み込んでいきました。

自分で言うと勘違い野郎の戯言のようですが、わたしの顔を良いように形容するなら、「べっぴんさん」以外の言葉はないな、と思っています。

以来、鏡を見るたびに素敵なべっぴんさんにならなきゃ!とにこにこしてしまうのでした。